視聴率について
- テレビ
- CM
- 広告
- コラム
視聴率とは
視聴率は、テレビ番組やCMが「どのくらいの世帯・人々に見られたか」という視聴量の大きさを表す指標の1つです。視聴率データは、「国民の関心の高さを知る」「社会の動きを知る」という社会的な側面での利用、そして広告出稿社、テレビ局、広告会社が広告取引をする際にも、テレビの媒体力や広告効果を測る指標として利用されています。
視聴率の種類
視聴率には「世帯視聴率」と「個人視聴率」の2種類があります。世帯視聴率は、テレビ所有世帯のうち何世帯でテレビをつけていたかを示す割合(%)です。一般的に使われる視聴率はこの「世帯視聴率」のことを指します。個人視聴率は、だれがどのくらいテレビを視聴したかを示す割合(%)です。視聴者を性・年齢や職業などの特性で区分けし、区分ごとに視聴率を計算しています。以下にそうした区分の一部を示します。
視聴率の調査方法
①ピープルメータ(PM)システムによる調査 ピープルメーターとは、視聴率調査会社が、個人視聴率調査に使用する測定機のことで、「PM」と略されることが多いです。調査協力を受けた個人宅に設置され、家庭内のテレビ(最大8台まで)の視聴状況を測定します。テレビを視聴するたびに測定機付きのリモコンボタンを押して個人データを入力することで、家族の誰が、いつ、どの番組(放送局)を視聴したかを記録することができます。これにより、ひとつの調査で世帯視聴率と個人視聴率が集計され、同時にテレビ稼働率も記録することができます。
②オンラインメータシステムによる調査 オンラインメータとは、機械式世帯視聴率調査の調査システムです。調査対象世帯に視聴率を測定する機器と測定データの蓄積および通信を行う機器を設置しデータ通信回線(インターネット回線または電話回線)を通じて、自動でデータを収集・集計し、翌朝には視聴率がわかる仕組みになっています。ピープルメータのように、手動でテレビの視聴を測定するのではなく、自動でデータを集計するところが大きな違いです。
③日記式アンケートによる調査 調査員によって調査票が届けられ、対象者はテレビの視聴情報を記入します。調査票には5分刻みの記入欄があり、対象者はテレビごとに、個人単位でテレビを見た時間を1週間毎日記入してもらいます。記入されたデータは後ほど調査員が回収し、1週間分まとめてデータセンターで集計します。 視聴率調査の対象となる世帯は、統計学の理論に基づいてランダムに選ばれています。また、調査結果が対象世帯の視聴態度により影響されないように、地区により2年~3年の周期で全ての世帯が入れ替わるようにローテーションされています。
まとめ
よく視聴率が高い・低いといいますが、仮に1%の視聴率でも、実世帯数・実人数ベースに換算すると相当な数になります。2020年現在、関東地方の世帯数は約1800万世帯と言われています。1世帯あたり2~3人暮らしと考えた場合、視聴率1%は延べ約42万人が視聴したと推定されます。こうしたことからもテレビが非常に強力なマス媒体であることが実感できると思います。